貧血とは、血液中の赤血球が乏しくなること､およびそれにより起こる諸症状です。
つまり、酸素を運ぶ赤血球が足りなくなって、身体のあちこちが酸欠になっちゃう状態ですね。
◆症状
めまい、立ちくらみだけが貧血の症状と思われがちですが、貧血には様々な症状があります。
1.めまい・立ちくらみ
2.頭痛・頭が重い
3.耳鳴り
4.顔色が悪い・唇の色が悪い
5.肩こり
6.動悸・息切れ
7.むくみ
8.疲れやすい・体がだるい
9.集中力の低下
10.記憶力の低下
11.舌炎・口角炎
12.爪がｽﾌﾟｰﾝ状に反る
13.氷食症などの異食症
コレでは、何だか体調悪いのは全部貧血のせいみたいですよね。
実際、ちょっと疲れてるだけでも上記症状は発生します。
でも貧血が原因で、上記症状のすべてが起きちゃう事があるのですよ。
もう少し具体的に、症状を軽い順に並べますと
・顔色が悪い
・ドキドキする
・ハァハァする
・頭痛い
・クラクラする
・食欲不振
えー、具体的とは言いましたが、コレじゃ思春期の甘酸っぱい恋心と変わりませんね。
違うのは顔色だけ。
ただもう少し進むと……
・吐き気
・発熱
・呼吸困難
となり、淡い恋心とは違う意味で「ヤバい！」って感覚になる訳です。
顔色については、恋なら赤っぽくなりますが、貧血では青というより白や黄色、または薄い黄土色っぽくなります。
いわゆる土気色ってやつですね。
ちなみに、恋と貧血は無関係でもないんですよ。
精神的に異常な緊張状態が原因で発生する脳貧血ってのがあります。
普通はストレスでイキナリ立ってられなくなったりするものですが、あまりにピュアだと好きな人が近くにいたり、好きな人を想ったりするだけで倒れたりする損な人もいます。
◆仕組み
とにかく血が足りない、それが貧血です。
特に血が足りないと症状が出ちゃうのは脳、アタマです。
脳の貧血状態というのは、いろんなケースがありますよ。
立ちっぱなしで頭まで血が上がらない状態、柔道で頸動脈をシメられてる状態、そもそも赤血球が足りない状態など。
厳密には、その赤血球不足を「貧血」って呼ぶんです。
単に脳が貧血になってる状態は「脳貧血」。
血圧低いと脳貧血になりやすいですね、立ちくらみとか。
でも低血圧ってのは血が足りないんじゃなくて、血を送り出す力が弱くて血の巡りが悪いって事です。
普通、血が足りない状態ってのは、赤血球を作り出す鉄分が足りなくて起こります。
赤血球というのは、ヘモグロビンという色素が含まれてて赤いです。
この赤いヤツ、身体のあちこちに酸素を運ぶ運び屋さんですが、寿命が３ヶ月くらいの儚い子です。
だから、いつでも新しい運び屋さんを作ってます。
骨の中の、骨髄って所でどんどん作ってます。
でも鉄分が足りないと、ロクな運び屋さんが作れないんですよ。
だから酸素が上手く運べない、これが鉄欠乏性貧血です。
貧血の７０％は、この鉄欠乏性貧血だと言われています。
あとは、血が足りない状態が発生するのは、血を失ったとき。
あんまり血がドバドバ出ると、当然ですが足りなくなります。
怪我とか、生理とか、痔とか、妊娠とか。
他にも大変なのが、内臓とかからずーっと、慢性的に出血してるってパターンです。
けっこう、突然キますからね。
◆判別
鏡の前で、下まぶたの裏を見てみてください。
昭和っぽく言うと「あっかんべー」ってのをやりますが、ベロは出さなくていいです。
とにかく下まぶたの裏をめくってみてください。
ここが血液の色で十分赤くて、血色がよければ大丈夫です。
でも、全体が白っぽく血管一本、一本がはっきり見えるときは貧血や脳貧血の疑いがあります。
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