【小説】

【BLUE MARINE】手塚×三蔵です。
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『海か…凄いな』

『まぁな。今日は晴れているせいか人も多い。はぐれないようにな?』

『あぁ。分かった』

只今、手塚と三蔵は、海に来ている。

何故来ているかと言うと、一度も海に来た事がないと言った三蔵の一言に手塚は、

是非、一度でも海を見せて上げたかったからだ。

『にしても凄い人間だな…』

『まっ仕方がないさ!俺達の陣地は此処で良いな?』

『俺は、何処でも構わないぞ!』

早速、パラソルやピクニック様のテーブルを置きながら手塚は、三蔵に言う。

すると、三蔵は、場所等気にも止めずに海の方へと歩いていく。

『今でも心配なのにやはり、三蔵は水着姿にならなくて正解だな。』

手塚は、三蔵が、水着は着たくないと言ったのでせめて薄い服に長ズボンを履かせたが、

何とも言えない男性を誘う様な色気が出ている気がしたからだ。

『おい!そこで何つったっている!早くお前も来い!』

『あぁ、そうだな。あまり奥に行くな?深くなっているからな!』

いつまでもたってもなかなか来ない手塚に三蔵は、

眉間に皺を寄せながら問いかけてくる。

そんな三蔵の声に自分が考え込んでいた事に気付いた手塚は、

慌てて三蔵の元に行きながら注意する様に言った。

『安心しろ。海には入らん。何故なら俺は泳げないからな』

『そうか…』

手塚からの注意を聞いた三蔵は、泳く事も気にしていないかの様に手塚に言うが、

その三蔵の言葉が何故か手塚の胸に響き教えてあげたいと思ったのだった。

『三蔵…なら俺が泳ぎを教えてやる。だから水着になるんだ!』

『なっ本当に言っているのか?俺は、お前みたいにパンツ一枚では泳げんぞ!』

『これは、男性用の水着だ!パンツ一枚ではない。って待て三蔵!!』

三蔵は、手塚の言葉を聞き慌てて否定すると慌てて逃げる様に走って行く。

その姿を見た手塚も慌てて三蔵の後を追いかけて三蔵を掴まえる。




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