1/6ページ目 『カイジさん、朝ですよ〜!早く起きないと、会社に遅刻しちゃうぜ?まぁニートには関係ないけどな(笑)』 和也の置いていった目覚ましが鳴り響く中、カイジは途方にくれていた。 (何コレ…………? ) ベッドのそばの棚の上。そこにある鏡には犬が写っていた。 灰がかった白い犬で、耳は垂れ下がり、太い眉があって目つきは悪い。 まるでオレだ。 犬になったらこんな感じだろうな。 はは……。 頬を触ると、肉球の柔らかい感触がした。 ペタペタッ……。 今触ってるのは自分の頬で。鏡に写ってるのは、どう見ても犬で。 (何だよコレ……!!!嘘だろ?!!) 鏡の中の犬は涙を浮かべ、頬を触っていた。 嘘じゃねぇ。 オレ、犬になってるし……!! さぁあと体が冷たくなる。 とっさに昨日あったことをスクロールする。 いつも通りの1日で、だらだらごろごろして過ごした。和也も来てないし、変な物は食べていない。 ていうか何? 何これ。どうすればいいんだよ? パニックに落ちそうになるが、三文字の番号が脳裏に浮かんだ。 カイジはベッドの上にある携帯をくわえ、119を押した。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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