1/2ページ目 「緋勇……! 待て……!!」 蕎麦屋で会ったのは、龍閃組の京梧だった。 見るなり丼を捨てて追いかけてきた。 往来に出ると、熱い日差しがかっと照っていた。 「待て……! この野郎!」 日陰を目指し、飛脚のように走っても、京梧は尾のようについてくる。 古寺を抜け、茂みに飛び込んだ。 「もらったぁああ!!」 「?!!」 京梧が飛んだ。予想外のことに身体が動かない。 どしゃりと京梧の下になった。 「へへっ、これで逃げ……」 蝉が五月蝿い。じぃ、じじじと右や左の木陰で唸っていた。 「……どうした」 「……………お前ってさ、綺麗だよな」 「……そんな事を言われたのは初めてだ」 「俺と会う時は、いつも仏頂面だな」 唇を指で触れられた。その感触が懐かしく感じて、龍斗は眉を寄せる。 「お前、衆道の毛でもあるのか?」 「……わかんねぇ」「わかんねぇって」 「お前に会いたくて仕方がねぇ」 帯を解かれて、京梧の指が身体をなぞった。 「!」 身を捩って逃げようとすると、唇を塞がれた。 「んっ……」 顔を背けると、顎を捕らわれて引っ張られた。より深く接吻することになってしまった。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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