1/2ページ目 「あちぃ……」 今年の暑さは異常だ。ラグナの仮宿にはクーラーも扇風機もない。 涼しい所へ求めて宿を出たが、外は地獄のようだった。 「あ〜……だりぃ」 コーヒー一杯で、深夜までファミレスで粘るか、図書館で昼寝でもするか、ハローワで仕事を探すふりをしつつ涼むか。 「兄さん!! やっと見つけたよ!!」 あまりに暑くて幻聴がきこえてきた。 幻聴だ、幻聴。 めんどくせぇ。 「兄さん無視しないでよ!!」 仕方なく振り返ると、そこには猛暑の中いつも通りタイツの男がいた。 正気かジン……! 死ぬぞ……! 「兄さんさぁやろうよ!!」 この猛暑の中、大立ち回りをするバカがどこにいんだ。 賞金首が熱中症で病院に運ばれるなんて、お笑いだぞ。 「今忙しいんで……」 上着の首元を大きく開ける。 「ゴホッ。色仕掛けとはやるね……兄さん」 ダメだこいつは。 鼻血を出すジンを放置し、歩き出した。 「待ってよ兄さん!!」 「?!」 ジンが掴んだ場所がヒンヤリする。 パタパタとジンの頬や頭を触る。 つめてぇ……! [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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