1/6ﾍﾟｰｼﾞ目 ウサギのせいでバイトして稼がないと、語尾ににゃんがついてしまう呪いがついてから３日がたった。 「面倒くせぇ」 次々にアクシデントが起こり（ほぼウサギやジンのせいだ）、次々にバイトを首になった。 手元に残ってる稼いだ金はワンコインしかねぇ。 これでおごれるお茶と言ったら…… 「おいィ？お茶でも買ってやるか？」 『自動販売機はだめよ』 怒れるレイチェルが楽に想像できた。 あ～、面倒くせぇ。 このままバックレちまおうかな。 ベッドに寝転んで目を閉じる。 「ふぁあ……にゃああ」 朝陽が眩しい。 いい朝だ。まったくもっていい朝だ。語尾ににゃんなんて喋らなきゃ忘れるような朝。 ベッドから降りて洗面所に向かう。 蛇口を捻って顔を洗った。タオルで拭いて、割れた鏡をふと見る。 いつもの俺の頭の上に、耳がついてた。 人間の耳じゃない。三角形で、ふわふわの毛がついてる。 「なっ、何じゃこりゃああ？！！」 どう見ても猫耳だ。 触ると柔らかい。 ピクピクしてる。 「……」 って和んでる場合じゃねぇえ！！ 「あらあらあら」 「テメェ！！ウサギ！」 割れた鏡に傘を持った吸血鬼が映った。 「俺に何しやがった？！」 「呪いが大分進行してるようね」 「呪い……にゃん」 「可愛い尻尾だこと」 「尻尾？！」 [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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