その他

穏やかな死/BB
1/9ページ目

死は案外あたたかった。

大量の血の中に俺は倒れてる。
逃げることもできず、動くこともできない。霞む視界に、最愛の弟が写る。

「兄さん……」

ジンはとても楽しそうに笑ってる。
血だらけの手で頬を撫でられ、鼻孔から強い血の香りが入ってきた。
口づけされた。
ジンの舌も唇も、冷たくて氷みたいだ。
瞼が重たくて、すごく眠い。
ジンは長い時間をかけてから、唇を離した。
すでに痛みはなく、されてる行為も遠い世界のようだった。

「ジ、ン……?」

ジンがズボンを下ろして、初めて俺は反応した。

「! あっ?!」
下肢に刺すような痛み。
中に何か入ってくる。

「ぐっ……ぁあ!!」

己の中に入っているものを理解した時、全身に鳥肌がたった。
腕の痛みは感じないのに、下肢は裂けるように痛くて、熱い。

「兄さん」
「ぁあああああ!!」
「好き……」

俺が最後に見たのは歪んだ弟の笑顔だった。

[指定ページを開く]

次n→ 

<<重要なお知らせ>>

@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
@peps!・Chip!!は、2024年5月末をもってサービスを終了させていただきます。
詳しくは
@peps!サービス終了のお知らせ
Chip!!サービス終了のお知らせ
をご確認ください。




w友達に教えるw
[ホムペ作成][新着記事]
[編集]

無料ホームページ作成は@peps!
無料ホムペ素材も超充実ァ