1/3ﾍﾟｰｼﾞ目 今度の課題は船だった。 花飾り、ストラップメダルときて船。 七海じゃねぇが、難易度高くなりすぎてね……？ ただ今オレは絶賛ふてくされ中だ。 人の配置や掃除の当番を決めてるのは日向で、いっこうにオレとソニアさんが一緒にならない。 日差しの強い海岸や、虫や蛇の出る森にはそれとなくソニアさんや西園寺を配置しないのが、アイツらしい。 「あち～。やってらんねぇよ、まったく」 いくらオレが超高校級のメカニックだからって、期日までに船なんか作れっこねぇよ。 人も物も足りなすぎ。 （なのにアイツは……。よく働くよな、ちょこまかちょこまかと） 密林の合間に、重い木材を両手に抱えた日向の姿があった。 顔は赤く、手や顔にはじっとり汗が流れている。 頑張っても、無理だっての。 日向を見てると時々無性にイライラする。 ソニアさんから絶対的な信頼を寄せられてるのもあるけど……。理由はよくわかんねぇ。 ガラガラと重たい物が落ちる音がした。振り返ると、日向が孔雀色の高く生い茂る草の中に倒れていた。 「おい！ 日向！」 [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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