1/5ﾍﾟｰｼﾞ目 最初は泣くおっちゃんを慰めるためにやった。 沼に負けて、意気消沈、五里霧中、四面楚歌のおっちゃんにのしかかり、唇を吸った。 何でもよかったんだ。己の悔しさを消すため、おっちゃんの闘争心を引き起こすため。 二人して意志が弱かった。ずるずる、ずるずる。いつしか底なし沼にハマって、頭まで沈んでた。 そうして這い上がった先には、真新しい一軒家があった。 汚くて狭いアパートの部屋に戻りたい。 オレの住む世界はこの家じゃない………。 一見普通の家庭。そして居候。 とても一悶着あった家庭には見えないし、このオレがおっちゃんの元愛人だと言っても、誰も信じないだろう。 ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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