1/9ページ目 「カイジーー!!」 「カイジさん!」 「カイジくん……!!」 声が聞こえた気がした。空に投げ出された時、多くの声が。家族の声、一条や佐原、石田さんの声。高木の声もあった。 怖くなかったと言えば嘘だ。 「カイジさん!!」 でも、最後にあいつの姿を見て、オレはすっかり安心しきってしまった。 身を切る風から解放されたと思ったら、固い水に全身を打ちつけた。 しぶきを上げて水の中へ突っこむ。荒れる水に飲み込まれ、かん高いノイズが両耳を塞ぐ。 やがて音が消え、浮き上がる力さえ出せず、泡と一緒に沈んでいく。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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