第四ゲーム 中立者のお茶会
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カイジはやけに上機嫌だった。口笛まで吹いて、緊張感のかけらもない。

「お前がいれば百人力だな。このゲーム、勝ったも同然だぜ」

うきうき……と階段を1段飛ばしで上がっていく。
アカギはその後を、もっさりとした動作で登っていく。

(やれやれ……すっかり平常モードに戻ったか。……これだから、オレがいるとダメなんだ)

自分がいるとカイジは弱体化する。
少し寂しくなるが、それだけ自分を信用してるということだ。

まぁそんなことはどうでもいい。
正直、アカギもスキップしたいぐらいには浮かれていた。
自分の部屋にいたらジャンプしながら喜んでいたかもしれない。勿論無表情で。

「カイジさん」
「どうした?しげる」

カイジの腕を取って優しく引っ張る。
少し前まで触らないようにしていた。自分の感情が爆発しないように。
でも今は違う。
カイジは自分のことが好きで、自分もカイジが好きだ。

「トイレか……?」
カイジが困ったな、という顔で辺りをキョロキョロ見回す。
(この人……どこまで鈍感なんだ)

単刀直入に行くしかない。

「イチャイチャしたいんですけど……」
「えっ?!」


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