好敵手の帰還
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汗、粉塵、閉塞感、 貧しい食事……!

今日オレは、やっとそれから解放された。
長かった。長かった……。
住めば都、石の上にも三年なんて嘘っぱち、まるででたらめだ。
あんな所、人間が住む場所じゃない。そう、オレはあそこではただの働きアリだった。自由も金もなく、生きる理由さえ忘れそうだった。

だが……持ちこたえた。崖から落ちる手前、寸での所で持ちこたえたのは、カイジくんがいたからに他ならない。


「クックック……その点では感謝しますよ、カイジくん」

オレはただひとつ、カイジくんに復讐するためだけに生き延びてきた。

「ついに……! ついにこの日が来た……! ククク……、カイジくん、首を洗って待ってろよ。アーハッハッハ」

(何だこいつ……やべぇ)
(独り言……キモッ)
(変人なう)


道行くやつらが見つめてても、今のオレには何も感じなかった。
幼い時の誕生日みたいにウキウキしてくる。

「よしっ!! 早速カイジくんの元へ行こう!」

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