1/12ページ目 売春を初めてからカイジは最高だった。 酒や食事に苦労することもなく、あれが欲しいと言えば、貢いでくれる。 順調に金はたまっていき、地下売春様々だった。 しかし、その日は唐突に終わりを迎えることになる。 「伊藤、カイジさん」 呼び止められて、振り向いた。 トイレで待ち合わせた相手に違いない。 カイジは目を見張った。 年の頃は同じくらいの青年がいた。 見事な白髪に不吉さを感じた。整った顔に、傷も汚れもない衣服、体。 こんなに目立つ男、見たことなかった。影も噂もなく、今日になっていきなり現れるとはおかしくはないか。 無菌パックから出したような青年の姿は地下では異常に見えた。 「……」 「ククク……これが、売春やってる、カイジさんか………」 カイジが呼ばれたとなると、やることはひとつだ。 しかし、青年に圧倒されたカイジは後退する。 青年が一歩近づくと、全身の毛がぞわりとした。 何故かはわからないが、本能が逃げろと警鐘を鳴らしていた。 「!!」 冷たい手で手首を掴まれていた。 ガタガタと体が震える。首を振って、ささやかな抵抗をしめす。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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