1/10ページ目 いわば王だ。 その王に、どうして奴隷が逆らう? 「いいか? カイジくん。これが先々月からのディラーたちの売上だ」 一条はかれこれ30分もカイジに説教してた。 が、まだまだ言いたいことは山のようにある。 「これが……?」 (これがじゃねぇよ……このバカ!) 「わからないですか?カイジくん」 笑顔だがぴきぴきと顔の肉は引きつっている。 「お前の売上が一番悪いんだよ!!」 「ぁあ……」 「ぁあじゃない!! 常連客もパトロンも作らないでどうする!」 「どうするっても……。まぁなるように……」 「お前なぁ……。この船に役立たずはいらないんだよ!」 「そうッスか」 期待していた言葉と正反対で、カッとなった。髪を引っ張り、壁に頭を叩きつけた。 「生意気なんだよ!」 こいつだけだ。この船で自分に従わないのは。 「で? どうすれば満足するんだ?」 「……」 トイレ掃除一週間。あとは……。 「靴を舐めろ」 「……」 いつもの仕置きよりだいぶ軽いペナルティーだが、屈辱的な行為には違いない。 一条はソファーに腰を下ろし、腕と足を組み、靴を突き出した。 カイジは犬のように這いつくばり、ぺろりと靴を舐めた。 「!!」 感触など皆無に近いのに、背筋がぞくりとした。 カイジは丹念に靴を舐めていく。 足を手に取り、カイジは甲の部分を舐める。 強い瞳と会った。 (うっ……///) 「もういい!!」 「……?」 「もういいって言ってるでしょう!」 バシンとカイジの頬を叩いた。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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