1/14ページ目 班長大槻との再戦、45組は四五六賽を暴き、ピンゾロ賽を使い圧勝した。 その熱狂の中心。 カイジは腰が抜けた班長を見る。 今や、班長は丸裸。自信やカリスマ性は綺麗に剥がれ落ちていた。 班長は崩れるように土下座した。頭を畳に擦りつけ、滝のように涙を流す。 さっきまでの虚勢は見る影もない。 「すまないカイジくん……!! その、今……手持ちがないんだ!! 一週間後……、せめて三日待ってくれんかな!」 カイジはイラつくどころか、かえって呆れてしまった。 「ハァ……? 手持ちがないって? そりゃあねぇよ、班長。持ってるはずだ、ペリカの詰まった千両箱をよ」 まぁた始まった。班長お得意の一人芝居。 まったく、この場に及んで往生際が悪い。 「カイジさん……これ!」 三好が金庫片手に飛び出してきた。 空っぽの中身をこちらに向ける。 「空っぽです……!」 「え?」 「だから言ったろう、カイジくん……。金は地上に置いてあってな。取りに行かないとないのよ」 「………」 目指してた物はあの中にない。 「わかった……。だが班長さんよ……必ず金を払ってもらうからな」 「すまない……カイジくん! すまない……!」 班長は泣き崩れ、後味の悪さに顔をしかめた。 慎重な話合いにより、金を取りに行くのは沼川になった。 班長では信用がならなかったし、かと言ってそこらのヤツに自分の金を触らせたくない、というのが向こうの言い分だった。 報酬を約束された沼川は、単身地上に出ることになった。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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