1/15ページ目 「テレビ見ましたよ……」 アカギの元へ古畑や三好を筆頭に、知らない生徒たちがきていた。 「二人とも、付き合ってるんですか?!」 「…………」 問われて一瞬詰まった。 付き合ってるだろう。お互いが好きなのだから。 それを自覚すると春の空に舞う蝶のように、どこか飛んでいきたくなる。 「24時間テレビであんな、くっついたりキスしたり……! カイジさんはオレたちのアイドルなのに!」 古畑やその他が好きなのは、帝愛から自分を守ってくれるカイジだ。 24時間テレビの一件以降、その信奉者がますます増えた。 カイジアカギ教とでも言えばいいのか。信奉者たちは勝手な好意や英雄象を押しつけてくる。 いい迷惑だった。 「……お前らがいつまでも手を出さなかったのが悪いんだろ……」 大体、先につばをつけたのは自分なんだ。 「て、手を出すって……」 「しげる、帰ろうぜ」 「か、カイジさん!」 「どうしたんだ、みんな集まって……」 アカギはカイジを後ろから抱きしめた。 詰め襟に鼻をくっつけて、思いっきり匂いをかぐ。うなじをペロリとやった。 「しげっ……、やめろよバカ……!」 カイジを崇める信者たちの呆然とした顔が心地いい。 「幼い頃からオレの物なんでね………」 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
[編集] |