1/3ページ目 ある男が違法ギャンブルをしていると、たれ込みがあってから数日後。 カイジは容疑者の自宅前に張り込みをしていた。 容疑者のアパートの入口が見える公園のベンチで、何十回も目を通した新聞をまた見つめた。 なかなかに暇だ。 目蓋が閉じそうになると目頭を擦るが、お目付役がいないとどうしても眠たくなってしまう。 またもやうとうとしかけた時、 「きゃっ、カイジくんみっけ」 うっ……美心……!! どうしてここに……! 目立たないことが肝なのに、美心が一緒では元も子もない……。 「カイジくん、こんな所で何してるの? 暇ならデートしてあげるぞっ★」 勘弁してくれ……。 逃げ出すか否かを迷っていると、子供で溢れかえる公園の中を、アカギが悠然とした足取りで向かってくる。 「アカギ……!」 これぞ天の助けだ。いいところに来た。 駆け寄るとすぐに事態を察知したらしい。 アカギは美心を見ておじぎする。 「きゃっ、カイジくんと同じくらいかっこいい……!」 「…………」 「いつもカイジさんがお世話になってます……」 「いえ、こちらこそっ」 「恋人のアカギです」 ぶっ。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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