君と英雄
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放課後の学園で儀式は始まっていた。
教室内は暗く、厚手の黒いカーテンが窓を覆ってる。
灯りは生徒たちが一個ずつ持った燭台のみ。
生徒たちは頭から学ランを被って、かすかな顔の輪郭が、おぼろげな火に照らされた。

「No.31」

君は呼ばれて辺りを見渡した。
教壇には学ランを被ってない生徒たちが君がこちら側に来るのを待っていた。
古畑、三好、黒崎。いつもカイジの周りを固めてるメンツだ。
渡された燭台を持って、君は教壇へと歩きだした。

燭台を捧げると、古畑の持つ蝋燭から火が移される。
火影が古畑の目にゆらゆらと投げかけられた。
君は自由の女神よろしく聖火揺らめく燭台を大きく掲げた。

「31を正式にカイジを見守る会の会員とする」
わっと拍手の波がくだけた。

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