1/7ページ目 相変わらずオレはアカギから逃げていた。 アカギが悪い。 髪を撫でられるのが2時間になれば誰でも嫌になる。 気が狂う。 「カイジ、うるさい……」 「んっ」 凶暴な口に言葉を塞がれた。 確かるように舌奥から先へと絡ませてくる。 「や……!」 涙浮かべた目をアカギが覗きこんでくる。 「言ったよな……オレが好きって」 「そ、それは……………」 言わなきゃよかった。 アカギの攻め方は執拗で痛みがある。 オレが泣くと喜ぶ。 「馬鹿……!オレが卒業するまで……えっちはなしだ!」 「……」 体格と力量。どれも今はかなわない。卒業したら対等になれる気がする。 「……オレはいいけど……お前はそれでいいの」 「オレが?」 「我慢できるの?」 我慢できるに決まってる……! 兄貴みたいな性欲人間とは違うんだっ……! 「大体、この状況で父さんがひょっこり帰ってきてみろ。どう説明するんだよ……」 「親父なら帰ってこない」 アマゾンへ油田掘りという胡散臭いツアーにアカギと出かけてから、父さんは帰ってきてない。 「オレが殺したから」 「……え」 空白のあとに引きつった笑みがでた。 「……嘘言うな」 「シャベルで殴って埋めた」 「嘘言うな!!」 「お前とのこと、反対されたから」 「嘘……だ。お兄ちゃん……、絶対そんなこと、しねぇもんっ……」 「カイジ……」 「うわああん……! しばらく口きかねぇから!!」 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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