1/6ページ目 カイジは森にいた。 雉はおろか山鳩の気配もない。 森は静けさに満ちている。 ひさびさの満月でそんなことも気にならない。 走り回るだけで楽しかった。蝶々を追いかけたり、草木の匂いをかいだり。 ついつい羽目を外しすぎて気配に気づかなかった。 「ギャン!?」 銀の鏃が足首に深く刺さる。 この狩り場を知ってるのは自分だけだ。 その穴場を見つけられるのは……あのハンターしかいない。 地面に血が玉になって落ちる。 追ってきてる。 血を止めないと…………。 脚を引きずったまま、森を抜けて目立たないように村に入った。 教会のドアを叩く。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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