々

あいまの授業
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カイジさんはいつも危ない目にあってる。
オレが守ってあげないと……。

「カイジさん、危ないよ」
「うるせえなぁ、ついてくんじゃねぇよ零」

カイジさんはゴミ袋を抱えながら歩いてる。
半分引きずってるし、いつ穴があくか心配だ。
オレが持ってやりたい。

「なにかにつけていつもオレの周りちょろちょろしやがって。迷惑なんだよ」
「カイジさん……」
「お前なんかいなくたって大……」
「カイジさん、穴」


オレのことばかり見てるからゴミ捨て場の穴に落ちた。
抜いた草やら校庭のゴミからカイジさんは頭をだしていた。


「カイジさん、大丈夫?」
「う……うわーん! 零〜」
「はいはい」

穴から引き上げて草を払ってやる。
頭を撫でると素直に体をあずけてきた。
やっぱりカイジさんにはオレがいないとな。

「くっそ……和也の奴、またオレからむしりやがって……」

また騙されたのか、オレが見てないうちに。
やっぱりオレが付ききっりで見守ってやらないとダメだな……。

でもカイジさんは学校が終わったら帰ってしまうし……。
いつも一緒ってわけにはいかない。
じゃあどうすれば、いつも一緒にいられるんだろう。

片時も離れず……病むときも健やかなる時も……。
はっ。わかったぞ。


「カイジさん、結婚しよう!!」
「は……?」

カイジさんが跳びずさった。
こんな動きする奴、ps4のアクションゲームでしか見たことない。
オレも対抗して半歩詰める。

「オレ、かなりの優良株だと思うんだ」
「な……」
「カイジさんをひもじい思いはさせないよ。たとえ借金があっても、オレなら余裕で返せるし」
「う……」
「性格もいいし!」
「うう……(自分で言うか!)」
「考えてもみて。ずっと一緒だったけど……オレ以外に好きな奴できた?」

いつまでも言葉はでないけど、カイジさんの顔は雄弁だった。
チェックメイト。


「あ……ああ、今日はいい天気だなぁ。明日も晴れかな? なぁ零。あ、次移動だからまたな」

何とも強引な話題の変え方だ。
オレはカイジさんの腕を引っ張った。
茂みに押し倒して上から見据える。
制止の声も構わずに制服を脱がしていく。

「これで逃げられないね」
「て、テメェ……零、ふざけんなよ……! 服返せ……!」
「さて、どうしようかな……」
「さ、触るな……!」

カイジさんの体は過敏に反応する。
ちょっと先に触れただけで指が濡れてしまった。
オレは味を確かめる。
気づくと真下の顔が真っ赤だ。


「カイジさん、まだ治ってないんだね。オレが触るとすぐこうなっちゃうの」
「……!」

両手で顔を隠してまるで小動物だ。
オレはカイジさんの頭をかかえて額同士をくっつけた。

「大丈夫、おかしくないよ。オレもだから……」

堅くなった物をカイジさんの腰に擦りつける。
カイジさんは一瞬慌てたものの、興味深そうな目を離さない。
お互い触れたくて仕方が無くなってる。
オレが触るとカイジさんもオレのをためらいがちに触ってくる。
かすかな痺れにオレは眉を寄せる。

どうやら次の授業には出られなさそうだ……。


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