1/8ページ目 三光が決まっても負けは決まっていた。 札を囲っていた南郷と涯が天井を見上げた。 電灯が点滅する。地下の電灯は暗く少ない。 完全に真っ暗になってしまった。 停電はよくあることだ。別段慌てることじゃない。 (チッ……金賭けるんじゃなかったな) 幼い涯にはどうしても情けをかけてしまう。 つまらない勝負をしてしまった。 「みんなぁ、ちょっと待っててな。わしが配電室を見てくる」 借りた金を返そうとヤクザ崩れに金を借りたのが悪かった。 ねずみ算式に取り立てや暴力がふえてついには班からものけもの。 明日は給料日。取り立ての日だ。 ベッドに入ると同時に腕を掴まれた。 咄嗟のことで声がでない。 そのままベッドに連れ込まれた。 誰だ……?! 男の殺気は痛いほどだ。獣のような荒い吐息が間近にある。 首に指がかかる。大きく力がくわわる。 (殺される…?) 息ができない。 画面が暗くなっていく。 ふと力が緩んだ。 濡れた柔らかい感触が唇をかすった。 離れたかと思うと、今度は深くあわさる。 迷うように優しくするように。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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